ホテル・旅館専門の総合エンジニアリング会社のタップは11月20日、同社が主催する懸賞論文コンテスト「第17回タップアワード」(久保成人選考委員長=宿泊施設関連協会副会長)の表彰式を帝国ホテル東京で行った。
審査委員特別賞に新井結菜さん(栃木県立栃木女子高等学校普通科3年)の「訪日外国人が旅行での不便を自力で解消するアプリケーション」、奨励賞に角濱さくらさん(筑波大学人文・文化学群人文学類3年)の「観光地域におけるゴミ箱の設置問題とゴミ持ち帰り促進について」が選ばれた。
観光・宿泊業界ではAI・ロボティックス・DXなどのデジタル技術を活用した新たなサービスやソリューションが求められている。これらの技術を活用することで、顧客に「安全・安心・清潔・エコ・コンビニエンス」を提供する提案や、観光・宿泊業界が抱える人材不足や生産性向上などの課題を解決する提案などを広く募集した。4月8日から7月31日までの応募期間中に観光業界で働く社会人、学生などから42点の応募があり、識者による審査会で2人の入賞が決まった。
タップの林悦男会長は講評で「タップアワードを開始して17年目になるが、今回入賞されたお2人の年齢に驚き、その論文の内容に感銘を受けた。情報化社会が進み、デジタルネイティブ世代が登場。新たな観光ビジネスモデルとしてアプリを提案する若い人たちが出てきた。毎年50本程度の論文の応募があるが、今回の入賞作品は時代の進化を象徴している」と称賛した。
審査委員特別賞に新井結菜さん(写真中央左)、奨励賞に角濱さくらさん(同中央右)